この記事を要約すると
- 製本テープは、遺産分割協議書や契約書など複数ページの書類を一体にまとめるために使います。
- ホチキス位置、テープの貼り方、契印の位置を押さえると、見た目も手続き上も整った書類になります。
- 相続手続きでは、内容そのものが正しいことに加えて、署名押印・印鑑証明書・ページの差し替え防止が大切です。
この記事をおすすめしたい方
- 遺産分割協議書や契約書の製本方法で迷っている方
- 製本テープ 使い方、遺産分割協議書 製本というキーワードで記事をお探しの方
- 契印の位置や写真付きの手順を確認しながら書類を整えたい方
目次
製本テープは何のために使うのか
製本テープは、複数枚の書類を一冊のようにまとめるためのテープです。相続の現場では、遺産分割協議書、遺言書の写し、契約書、申請書類の控えなどで使うことがあります。単にきれいに見せるためではなく、ページがバラバラになったり、後から差し替えられたりすることを防ぐ意味があります。
特に遺産分割協議書は、相続人全員が内容を確認し、署名押印する重要な書類です。民法第907条は共同相続人が協議で遺産分割できることを定めています。根拠条文はe-Gov法令検索の民法で確認できます。製本は法律上必ず必要というより、重要書類を安全に扱うための実務上の工夫と考えると分かりやすいです。
製本する前に確認すること
製本する前に、書類の内容を最終確認しましょう。相続人の氏名、住所、不動産の表示、預貯金の金融機関名、分け方、日付に間違いがないかを見ます。不動産がある場合、登記簿の所在・地番・家屋番号と一致しているかも重要です。相続登記については、不動産登記法第76条の2で相続登記の申請義務が定められており、法務省の相続登記の申請義務化ページでも案内されています。
一度製本して全員が押印した後に誤字が見つかると、訂正印や作り直しが必要になることがあります。50代の方が親の相続手続きを進める場合、兄弟姉妹が遠方にいることも多く、押印のやり直しだけで何週間もかかることがあります。先に内容を確認してから製本しましょう。
製本テープの基本手順
ここでは、A4用紙を複数枚まとめる一般的な方法を説明します。難しい作業ではありませんが、あわてると斜めに貼れたり、契印が押しにくくなったりします。机の上を片づけ、書類の向きをそろえてから始めましょう。
1. 左側をホチキスで2か所留める
まず、背表紙になる左側を2か所ホチキスで留めます。書類が厚い場合は、厚みに合うホチキスを使います。

2. 製本テープを少し長めに切る
製本テープは、書類の高さより上下1cmほど長めに切ると貼りやすいです。先に軽く半分に折り目をつけておくと、背に合わせやすくなります。

3. 半分だけ剥がして背に貼る
いきなり全部剥がすと曲がりやすいので、まず半分だけ剥がします。書類の背に合わせ、上から下へゆっくり貼ります。

4. 上下を山型に切る
余った部分は山型に切ると、角がきれいに折り込めます。このひと手間で、仕上がりがかなり整います。

5. 山型部分を貼り付ける
上下の山型部分を内側へ折り込み、しっかり貼ります。浮きがあると後でめくれやすくなります。

6. 残りのテープを貼る
残りの剥離紙を剥がし、反対側までゆっくり貼ります。空気が入らないよう、指で押さえながら進めます。

7. 裏側を整える
裏側も曲がっていないか確認し、上下の角まで押さえます。表と裏の両方がきれいに貼れていれば、ページがずれにくくなります。

8. 契印を押す
製本テープと書類本文にまたがるように契印を押します。契印は、製本後にページを差し替えにくくするためのものです。相続人全員が押す場合もあれば、代表者や作成者が押す場合もあります。提出先や書類の内容に合わせて確認しましょう。

条文で見る相続書類のポイント
製本そのものを直接義務づける条文があるわけではありません。ただし、遺産分割協議書は民法第907条の遺産分割協議を形にする大切な書類です。不動産が含まれる場合は、相続登記の場面で不動産登記法第76条の2も関係します。だからこそ、ページの差し替えを防ぎ、提出先が確認しやすい状態に整えることが実務上大切です。
遺産分割協議書で気をつける点
遺産分割協議書は、製本がきれいでも中身が間違っていれば使えません。相続人全員の署名押印、印鑑証明書、日付、不動産表示、預貯金の口座情報を確認してください。押印は実印が求められることが多く、印鑑証明書の添付も必要になります。
製本テープは最後の仕上げです。先に内容確認、次に署名押印、最後に契印という順番で考えると失敗しにくくなります。提出先が金融機関や法務局の場合、独自の確認を求められることもあるため、心配なときは事前に確認しましょう。
よくある失敗
よくある失敗は、テープを短く切りすぎること、ホチキス位置が端に寄りすぎること、契印がテープだけに押されて本文にまたがっていないことです。また、全員が署名押印した後に製本しようとして、押印部分が折れたり汚れたりすることもあります。
書類が多い場合は、いきなり本番に入らず、不要な紙で一度練習すると安心です。相続手続きは一つひとつの作業は小さくても、やり直しになると時間がかかります。
まとめ
製本テープは、相続手続きで使う大切な書類をまとめ、ページの散逸や差し替えを防ぐために役立ちます。遺産分割協議書では、内容確認、署名押印、契印まで丁寧に進めることが大切です。
50代で親の相続手続きを進める方にとって、製本は地味ですが実務上つまずきやすい作業です。迷ったら、提出先や専門家に確認しながら進めましょう。
製本テープに関するよくある質問
- Q. 遺産分割協議書は必ず製本テープで製本しないといけませんか?
- A. 法律上いつも必須というわけではありません。ただし、遺産分割協議書は民法第907条の遺産分割協議を形にする重要書類です。複数ページになる場合は、差し替え防止や保管のために製本することが多いです。
- Q. 契印はどこに押しますか?
- A. 製本テープと書類本文にまたがる位置に押します。テープだけ、本文だけにならないよう注意します。
- Q. 製本後に間違いが見つかったらどうしますか?
- A. 内容によって訂正印で足りる場合もありますが、重要な誤りは作り直しになることがあります。提出先に確認してください。
- Q. 製本テープの色に決まりはありますか?
- A. 一般的には白や黒が使われます。提出先が指定していなければ、読みやすく保管しやすいものを選べば大丈夫です。
- Q. 写真のように山型に切る必要がありますか?
- A. 必須ではありませんが、上下をきれいに折り込めるため仕上がりが安定します。
この記事の監修者

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