この記事を要約すると
- 納得できる相続をするためには、相続に関して実績と経験のある司法書士を選ぶことがポイント
- 相続手続きを自分で行わないで司法書士に依頼する際には、20万円程度の費用がかかり、100万円を超えるような場合もある
- 相続を司法書士に依頼することにはデメリットよりもメリットのが大きい
相続問題は、いつ起こるのかが分かりません。そして、相続手続きには、法的な知識や経験が必要になります。
自分自身で行うこともできますが、現実的に難しい場合もあります。だからこそ、納得できる相続のためには、相続の専門家である司法書士に依頼する必要があります。
この記事では、相続が発生した際に知っておきたい、正しい司法書士の選び方と費用について解説します。また、司法書士に相続手続きを依頼するメリットやデメリットについても合わせて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
相続を任せてもよい司法書士の選び方 4つのポイント!
相続を成功させるために気をつけたい司法書士選びのポイントは、以下のようなものになります。
専門分野が「相続」や「遺言」であるかどうか
司法書士が扱う依頼は多岐に渡っていて、日々さまざまな種類の依頼に対応しています。全ての分野に精通している司法書士は、なかなかいません。
そのため、ご自身の相続を成功させたい場合には、専門分野が「相続」や「遺言」である司法書士を選びましょう。
ただし、相続を専門にしていても、経験や実績が少ない司法書士もいます。事務所のホームページやパンフレットを確認して、過去の実績を必ず確認するようにしましょう。
過去の事例に関しての内容や、その際にかかった費用が書かれているとより安心です。
しっかりと会話できるかどうか
相続という重要な依頼を安心して行うためには、司法書士との信頼関係が重要になります。そのため、親身になってしっかりと話を聞いてくれる司法書士を選びましょう。
さらに、依頼人にとってメリットのある情報だけではなく、デメリットやその対策についても話してくれる司法書士だと安心感が高くなります。
ホームページやパンフレットの情報のみでは、司法書士と自分との相性が分かりません。
「初回無料相談」などのサービスを利用して、実際に話してみましょう。司法書士との相性は大切ですので、必ず確認してから依頼を検討するようにしましょう。
必要とする士業との連携があるかどうか
相続の専門家の代表例として、司法書士があります。しかし、相続の内容によっては、司法書士が行える業務以外の内容が発生する可能性があります。
遺産分割協議や遺産分割調停・審判の代理は、弁護士しか行えません。また、相続税など税金の処理を行うには税理士、官公庁への許可申請を行うには行政書士の資格が必要になります。
相続に関して想定外のことが起こると、他の士業に依頼する必要性も生じます。行政書士とダブルライセンスである司法書士や、他の士業と連携している司法書士を選びましょう。
費用が明確でリーズナブルかどうか
司法書士に相続手続きを依頼する際にかかる費用は、大きく分けて司法書士への報酬と印紙代などの実費になります。印紙代などの実費は司法書士によって違いがありませんが、報酬は司法書士の任意で決められるものです。
Webサイトやパンフレットなどで、具体的な料金の例が挙げられていると安心です。
また、Webでの集客で広告宣伝費を抑えたりする努力により、リーズナブルな料金設定を実現できている司法書士もいます。コスト面でも、不安が生じないように、費用が明確でリーズナブルな司法書士を選びましょう。
司法書士によって費用は大きく異なる
司法書士に相続手続きを依頼する際、もっとも気になることといえば「費用」なのではないでしょうか。司法書士によって費用は大きく異なります。
しかし、司法書士の報酬は自由化されているため、必要となる費用は司法書士事務所によって大きく異なります。さらに、相続登記の件数が多くなったり相続財産の内容が複雑になったりすると、費用相場も跳ね上がります。
ただし、自由化されている司法書士への報酬ですが、目安となるデータがあります。日本司法書士会連合会のホームページには司法書士への報酬目安が記載されているので、参考にしてみましょう。
また、日本司法書士会連合会の会則では、司法書士の報酬は、その額や算定方法・諸費用を明示し、依頼者との合意によって決定することになっています。
パッケージによって総額費用を設定している場合でも、項目ごとの費用を知ることで納得できることが多くなります。司法書士に相続を依頼する際には、細かな費用まで提示している事務所を選択することをおすすめします。
司法書士に相続を依頼するメリットとは
実は、相続手続きは自分自身で行うことも可能です。しかし、それを司法書士に依頼することには、以下のようなメリットがあります。
ワンストップで対応してくれる
相続に関するあらゆる手続きに関して、ワンストップで基本的な業務をすべて任せられることが最大のメリットです。相続をする際には、相続人や相続財産の調査といった手続きが発生します。
さらに、戸籍謄本の取り寄せや預貯金の解約・遺産分割協議書の作成など、煩わしい作業を行う必要もあります。しかし、相続手続きに関する知識が豊富な司法書士ならば、相続に関する基本的な手続きにはすべて対応してくれます。
また、被相続人の生前に行う遺言信託や家族信託・成年後見人などにも対応しているので、生前に遺産の整理を依頼できます。さらに、この業務は弁護士でも行えますが、弁護士よりも費用を低く抑えられることもメリットです。
相続人にかかる負担を軽減できる
自分自身や家族といった相続人にかかる負担を軽減できることも、外せない大きなメリットです。相続をする際には、申請するために必要な書類を集めなければなりません。
しかし、書類を受け取れる役所は平日の決まった時間にしか窓口が対応していないため、申請するためには会社を休む必要も生じる場合もあるでしょう。さらに、必要書類を忘れてしまうと申請ができず、書き漏れや間違いがあると別の日に出直すことにもなります。
司法書士に依頼することで、このような複雑で面倒な手続きは回避できます。自分自身や家族にかかる負担を大幅に軽減できるのです。
また、相続にはどのようなトラブルが発生するかが予測できません。しかし、そのような場合でも経験豊かで専門知識を持っている司法書士ならば、予想外の状況にも対応してくれます。
依頼者側の負担が大幅に軽減され、スムーズに相続手続きを進められます。
司法書士に相続を依頼するデメリットとは
相続問題を司法書士に相談することには、多くのメリットがあります。しかし、残念ながらデメリットも存在しています。
費用をゼロにすることができない
相続手続きは、相続人自身で行うことも可能です。しかし、司法書士に相続手続きを依頼すると、必ず費用が発生します。しかし、戸籍謄本や住民票といった書類など、自分で取得する際であっても必ず必要になる費用があります。
結局は、司法書士に依頼せずに相続人自身で手続きを進めても、費用はゼロにはならないのです。
そのような時には、司法書士に支払う報酬金額と、手続きにかかる手間や時間を比べてみましょう。しっかりと計算してみれば、司法書士に依頼する方がメリットが多いことを実感できるでしょう。
司法書士が行えない相続の案件がある
相続財産の分配に関して、相続人同士で揉めごとが起こった場合。それを解決するための交渉は、司法書士には行えません。そのため、いったん紛争に発展してしまうと、司法書士が行っている相続手続を継続して行えなくなります。
また、現地における土地の筆界の位置を特定する制度である「筆界特定手続」では、対象土地の評価額が5600万円以上となる場合には、司法書士が介入できなくなります。
これらの問題を解決するためには、弁護士への依頼が必要になることもデメリットです。
しかし、司法書士は、仲裁、調停、あっせんなどの紛争を解決する手段である「裁判外紛争解決手続(ADR)」にも関与できます。一般的な相続の場合であれば、このデメリットはあまり気にならないといえます。
相続を成功させられる司法書士を探すポイント4選
相続を成功させられる司法書士を探すためには、以下のような5つのポイントを押さえることが重要です。
事務所に電話して聞いてみる
インターネットで「司法書士」と検索すると、たくさんの司法書士事務所を見つけることができます。その内容を確認して、気になった事務所を見つけたら、電話で問い合わせをしてみましょう。
電話対応をしてくれる受付担当者や司法書士と直接会話ができるので、事務所や司法書士の雰囲気を知ることができます。
「お問い合わせフォーム」を利用してみる
ほとんどの司法書士の場合、Web上に事務所のホームページがあります。そこには、「お問い合わせフォーム」が設置されていることが多くなります。
「氏名」や「電話番号」、「メールアドレス」、「相談内容」などを入力すると、司法書士事務所から折り返し連絡がきます。
電話と違って自分のペースで問い合わせができるので、電話で話すことが苦手な方にぴったりです。
実際に利用した人に紹介してもらう
実際に相続を行った身近な人に、司法書士を紹介してもらうという方法があります。相続の際に起こったことや感じたことに対して、忌憚のない意見を聞くことができます。
ただし、相続する金額や規模が異なると、自分の参考にならない場合もあります。そのような場合は、Webの口コミなどを参考にすることもおすすめです。
「無料の紹介サイト」や「無料相談会」を活用する
最近では、無料で司法書士を紹介してくれるWebサイトがあります。自身が住んでいる地域名と「相談したい内容」「司法書士」と入力して検索します。例えば、「横浜市 相続 司法書士」と検索すると、横浜市で評判のよい司法書士事務所を見つけることができます。
また、お住いの自治体などで行われている「無料相談会」もおすすめです。近隣にある司法書士事務所を、いくつか紹介してもらえます。
まとめ
相続手続きを依頼する司法書士を選ぶ際には、相続分野の手続きを得意としているかを確認しましょう。他の士業との連携を図っているとスムーズに進められるので、行政書士などの資格も持っている司法書士ならばベストです。
さらに、話しやすい司法書士ならば、コミュニケーションも円滑に進められるでしょう。
自分と相性のよい司法書士を探すことが、相続を成功させられる大きなポイントです。気になった司法書士事務所があったら、気軽に問い合わせをしてみましょう。
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この記事の監修者
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